2016.05.19
脳脊髄液減少症について
脳脊髄液減少症ってご存知ですか?
脳脊髄液減少症とは脳・脊髄周囲の脳脊髄液腔に存在する脳脊髄液が持続的ないし断続的に漏出することによって減少し、頭痛、頸部痛、めまい、耳鳴り、倦怠感などの症状を訴える疾患です
原因は交通事故などの強い衝撃によって起こります
当院にこの脳脊髄液減少症の疑いがある患者様が来院されました。
交通事故により頚部痛及び腰痛、上肢の疼痛と鈍痛発症。施術していくことで、頚部痛や腰痛は緩和してきましたが、徐々にめまい、吐き気、頭痛、食欲不振を発症し仕事も休職し辛い日々が続いてました
私の方から「脳脊髄液減少症の疑いがある為、専門医で診てもらってほしい」と提案し、病院を受診したところ、脳脊髄液減少症と診断され適切な処置を行い仕事に復帰できるまでに回復されました。
ここで感じたことは、、、
当院で対象となる疾患はMPS(筋・筋膜性疼痛症候)です。四肢・体幹領域の痛みのみならず頭痛、めまい、耳鳴り、など諸々の多様な症状が引き起こされます。
当院でもめまいや頭痛などで悩まれているたくさんの患者様を治療し成果をあげてきました
ただ、今回の患者様の場合は明らかに症状が違いMPSから外れるのでは?と判断しました。そして文献などで調べているうちに脳脊髄液減少を疑い専門医を紹介しました。
今回のケースの様に当院でみれる疾患なのかどうかの判断をしっかり行う必要を再確認しました